閑話 バイクとの出会い

たまには息抜きでオナ禁以外のことでも書こうと思う。

* 今回はちゃっぽの昔話なので読むと時間の無駄になる可能性大です。




「バイクは不良の乗るもの」
子供のころのちゃっぽはそう思っていた。

ちゃっぽは小学5年生でラノベに出会い、オタク道を邁進し中二病を患っていた。(現在も治ってない気もするが)
あの時「フォーチュンクエスト」を読まなかったらもっと違う人生を歩んでいたのだろうか?
オタクにならずリア充になれていたのだろうか?
と、今でも時々考える。

当時のオタクというのは今ほど世間から受け入れられていなかった。
オタクでチビで運動ができない、当然のように太っている。
一般的に不良、ヤンキーと呼ばれる人種とは対極に位置していたし、それらの人は恐怖の対象だった。

バイクと言われ想像するのはなぜか不良が乗る
・直管、ロケットカウル、三段シート
だった。
不良が怖かったので、バイクも怖いものだと思っていたのだ。
そのため、バイクに興味を持つことがなかった。

ちゃっぽがバイクに興味を持つきっかけはF君という友達だった。

小学校5年生の時にF君が転校してきてから、いつもF君の家に入り浸っていた。
F君の家は両親が共働きで放任主義、さらに一人っ子のためF君の家には常に最新のゲームがあったのだ。
F君もオタクであり、中二病の度合いでいえばF君の方が上を行っていた。

中学生の時にエヴァンゲリオンにハマり中二病を拗らせた時も
カードゲーム(MTG)にハマり中二病を拗らせた時も
ときメモにハマりすぎて二次元を拗らせた時も
電撃PCエンジンの袋とじを見て二次元を拗らせた時も

思えば常にF君と一緒に拗らせていた。

高校生になりF君とは学校も別々になった。

ちゃっぽは、高校生になっても中二病を拗らせておりオタクのままだった。

しかし、F君は高校1年の夏休みに「夏休みデビュー」を画策したのだ。

髪は美容院で切ってストパーをあて
もっさり眼鏡をコンタクトに変え
クロムハーツ風のアクセサリーを身につけ始めた

今になって思えば、この行動も若干中二病っぽい気がするが、オタクまっしぐらのちゃっぽには衝撃的だった。
夜中に電波が入る場所を求めラジオ片手に家の中を徘徊し、外国(北朝鮮?)の放送が微かに混ざった文化放送の声優ラジオを聞いていたちゃっぽにはF君の変化は衝撃的だったのだ。

夏休みデビューの成果か元々放任主義だったF君の両親の影響もあってか、F君は次第に学校に行かなくなり、ちゃっぽと遊ぶ頻度も減っていった。

高校2年のある日、久しぶりにF君の家に遊びに行った。
このころF君は茶髪でタバコも吸うようになっていた。
学校にはほとんど行っていないようだった。

そこで出会ってしまったのだ。

F君が買った黒光りする ヤマハ ドラッグスター400に

この時までちゃっぽの中で
バイク=ヤンキー
であったが、F君のドラッグスターにはロケットカウルも三段シートもついておらず
バイク=カッコいい
に変化した瞬間だった。

興奮を胸に家に帰って駄々をこねてみるも当然バイクを買ってもらえるわけもなく、バイク雑誌を読んでは思いをはせる日々が始まったのだ。

ちなみに、その後F君とはたまに遊ぶ程度で、なんとなく疎遠になった。
今となっては連絡を取ることもないが、どうしているのだろうか。